花のをとめ ハイネ 訳詩:上田敏














 
妙(たへ)に清らの,あゝ,わが兒(こ)よ
つくづく見れば,そゞろ,あはれ
かしらや撫でゝ,花の身の,
いつまでも,かくは清らなれと
いつまでも,かくは妙にあれと
いのらまし,花のわがめぐしご.